社員インタビュー

現場管理と人材育成の2本柱で、会社の成長に貢献したい。

C&M鋳造部 係長 2002年新卒入社

増羽真大

増羽真大

5年間の現場経験を活かした管理業務へ。


商業高校出身ですが、ものづくりに関われる企業に就職を希望していました。在学中、バレーボール部に所属しており、一年上の先輩が富田鋳工所で働いていました。その先輩から木型から鋳物に代わるものづくりの面白さを聞き、自分も同じ仕事をやってみたいと思い、入社を決めました。 
入社後、造型班で3年間、溶解班で2年間、現場作業を経験したのち、現在は再び造型班で生産計画の立案や実績管理をはじめ、不具合の対策指示や確認、溶解配合の管理、さらに設備保全や修理計画の立案など、造型に関する業務全体の管理を任されています。 造型のラインも溶解の経験もありますので、作業工程をしっかり把握していますし、多少の設備の不具合などは、自分で溶接修理もできます。現場経験があるということで、一通りのトラブルには対応できるので、作業効率の向上という点では役に立っているのではと自負しています。





ゼロから立ち上げる難しさと達成感。

造型ラインでは、木型に湯が流れる湯口をセットし、その上から砂を注入して型を抜き取る作業を行っています。ここで不具合が起こった時に、原因の追究と対策を講じていくのですが私の役目ですが、以前一つの型を作るのに、20回以上作り直したことがありました。絶対にあってはならない穴が開いていたのです。何度も最初から作り直してもうまくいかず、ようやく完成した時は本当にほっとしまた。この場合もそうでしたが、特に新規製品の立ち上げの時は、スムーズにいくまでに時間がかかります。その反面、設計から関わり、工場長や電気専門業者などと一緒にゼロから立ち上げ、完成品を目にした時の達成感は大きいです。こうして完成した製品を、お客様から「品質がいい」と褒められたり、「他社のものではなく、富鋳さんのものを使いたい」と言ってもらえた時は嬉しいですね。





チームワークを大切に、全員でよりよいものづくりを目指す。


鋳物製造の核となる「方案」の作成も行っています。方案とは、あらゆる製造条件を明記したもので、品質にも大きく関わる設計書です。ここでしっかりと作り込まなければ、高品質なものを造ることができません。すべて手作業で作っていますが、常に安定した品質を維持できるよう、一回一回丁寧に取り組むことと、溶解の成分なども、目標数値に限りなく近づけることができるよう、さらなるスキルアップを図っていきたいと考えています。
当社は社歴に関係なく、学ぼうという意欲があれば会社がバックアップしてくれます。また、社内交流も盛んで、現在は、週に1回、班長会議で情報交換をし、課題も全員で共有するなどチームワークを大事にする社風です。それぞれの得意分野を活かし、全員で課題に取り組み、同じベクトルで進んでいく空気感は、当社の大きな魅力のひとつだと感じています。





将来を担う人材育成に注力したい。

現在、12人の部下の指導を任されています。やはり現場でスキルを身につけることが大事ですので、造型も溶解も経験してもらい、総合的な技術力のある人材に育てていきたいと思っています。
かつて中学校の外部指導員として、バレーボールのコーチの経験があります。その時に子どもの性格に合わせて教え方や伝え方を変えることの重要性を学びました。この経験を活かし、今も、個人のレベルをしっかり把握した上で、一人ずつ教え方を変えるように努めています。現場の高齢化は避けては通れません。若手全員が、将来指導者となれるよう、全工程の知識と技術を身に付けもらうべく、育成に力を入れていきたいと思っています。まずは若い人たちに声をかけ、話を聞きながら、共に課題を抽出していくなど、協働感を大切にしていきたいと思っています。


一日の流れ

  • 7:45

    出社

    車通勤で会社まで5分。朝礼後、注湯枠を並べる

  • 9:00

    造型3班ライン稼働

    当日の生産指示、翌日の生産指示・連絡

  • 10:00

    造型ラインの鋳型補修など

    生産計画立案、設備・納入業者との打ち合わせ、設備故障対応など

  • 12:00

    昼食

    会社のお弁当を食べる

  • 13:00

    鋳型補修、生産計画立案など

    午前中から引き続き、打ち合わせや故障対応など

  • 16:00

    事務作業

    注湯実績の記入、翌々日の生産指示準備など

  • 17:00

    終業

    帰宅後は3人の子どもと遊ぶ