社員インタビュー

自らの手で生み出す醍醐味。ものづくりの真髄を感じられる仕事です。

溶解 2016年中途入社

笹嶺和矢

笹嶺和矢

どんな時でも社員教育に注力する姿勢に共感。


前職は鉄板の加工会社に勤めていました。リーマンショックで仕事が激減したことをきっかけに、転職を決意。所属している社会人フットサルチームに、富田鋳工所に勤務している人がおり、社内の雰囲気がいいと聞いていたので、彼に会社への声がけをお願いしました。ものづくりに関わる仕事を続けたいと思っていたことと、会社訪問の際に、リーマンショックで大変な時期にも関わらず、社員のスキルアップを図っているということを聞き、その姿勢に感銘し、転職を決めました。
入社後、2年間は鋳物の塗装をメインに行い、現在は弥富工場で鉄を溶かして型に流し込む「注湯」から、固まった鋳物製品を型から外す「バラシ」と呼ばれる一連の作業を担当しています。





生き物のような鋳物に関わる、やりがいのある仕事。

注湯業務には、「溶湯を作る」「型を準備する」「溶湯を注ぐための取鍋を準備する」「取鍋をクレーンで操作する」「注湯する」という多くの作業工程があり、すべての技術を身につけなければなりません。中でも重要なのは、成分の調整と温度管理です。収集した鉄に含まれている成分を調べ、最終製品となるために必要な配合に組み換えていくのですが、品質のコアとなる作業です。温度管理に関しては、鉄は常温で固体になってしまうため、温度が下がる前に、手際良く鋳型に溶湯を流し込まなければなりません。鋳物は生き物のようだと言われます。それを扱うことは緊張の連続ですが、だからこそこの一連の作業にやりがいを感じているのかもしれません。





着実にスキルアップを実感。ものづくりの楽しさを感じられるように。


温度を管理しながら自分の手で湯を作ることができ、狙い通りの品質を生み出すことが楽しい部分です。経験を積めば積むほど、納得のいくものができるようになることが、ものづくりに関わる仕事の醍醐味だと思っています。まだまだ私は、経験値が低いので、わからないことも多々ありますが、先輩や上司は、何を聞いても丁寧に教えてくれます。ひとつずつできることが増えていくことで自己成長を実感できますし、いいものが出来上がった時に得られる達成感は、想像以上のものでした。





信頼という財産を次に伝えていく。

夏場は暑さとの戦いになりますし、夜勤もあります。体力的に辛いと思うこともありますが、ここを乗り切ることが自己成長につながるとわかっているので、頑張ることができます。鋳物製造の全工程に携われる資格である、鋳造検定の2級は入社後取得しました。今は1級を目指して勉強中です。資格取得は会社の信頼にもつながりますので、できるだけ早く取ることが今の目標です。
先輩たちは、プロ意識が高く、誇りと自信を持って仕事に臨んでいる人ばかりです。知識や技術はもちろんですが、仕事に向き合う姿勢など、学ぶことがたくさんあります。私が先輩や上司から多くを教えてもらってきたように、後輩にしっかり教えられる存在になり、信頼という会社の大きな財産を、大切に受け継いでいきたいと考えています。


一日の流れ

  • 7:40

    出社

    桑名から車で30分。その日の作業内容の確認を行う。

  • 8:00

    注湯作業

    配湯を考えながら、作業を進める。

  • 11:00

    昼食

    愛妻弁当を食べる。
    ※11:00〜13:00 の間で1時間

  • 12:00

    注湯作業

    午前中からの作業を継続。

  • 17:00

    終業

    帰宅後は、4歳と7歳の子どもと過ごすのが楽しみ。