代表挨拶

1952年の創業以来、我々は長年に渡り鋳物づくりに真摯な姿勢で取り組んできました。その長い歴史の中で、鋳造工場を名古屋市内から弥富市内へ全面移転、大型の肉厚のダクタイル鋳物への挑戦、また鋳造の前後工程である模型部門と大物鋳物の機械加工分野への進出など、時代の変化と共に進化してまいりました。

当社は模型から鋳造、機械加工までの一貫生産体制。木型工法とフルモールド鋳造法(発泡スチロール模型)を駆使し、10キロから10トンまでの鋳鉄製品を多品種少量で製造することを得意としています。この特徴を最大限生かし、熟練の職人技と最先端の鋳造技術を融合して、エレベータ、建設機械、自動車用金型、作業車両用カウンターウェイトなど、あらゆる業界の多彩なニーズに応えてきました。


ただ、長い歴史の中で変わらない「想い」があります。それは、従業員や仕入先の幸せと顧客の幸せの両立を追求し、世の中に貢献できる鋳物づくりを目指すことです。言い換えれば「三方良し(売り手良し、買い手良し、世間良し)」の精神です。この精神こそが、長年鋳物業を継続し、発展してこられた原動力であると確信しています。
先人たちが培ってきた技術を伝承し、更なる発展を目指すこと。鋳造技術の社会的価値を高め、誇りを持った技能・技術集団となること。また、新たな鋳造の可能性を探り、新技術・新分野を開拓することなど、我々がやらねばならないことは、まだまだ沢山あると考えております。
この先も、「三方良し」の精神を大切にし、従業員、仕入先、お客様の幸せの追求、そして社会の発展に寄与して行きたいと思っております。今後とも我々富田鋳工所をよろしくお願いいたします。