代表メッセージ

我々が生業としているのは鋳物づくりです。鋳物の歴史は古く、紀元前4000年ごろメソポタミア地方で始まったといわれており、モノづくりの中で最も古い技術の一つされています。そして、その技術は気の遠くなるような長い年月をかけ、我々に受け継がれてきました。では、なぜ鋳造技術は歴史の中で廃れることなく伝承されてきたのでしょう。それは、どの時代でも必要とされ、人々の暮らしの向上に寄与してきた技術であったからでしょう。現代の鋳物製品は、自動車産業をはじめ建設機械、工作機、繊維機械などのあらゆる産業に使用され、「産業の米」と言われています。
そんな鋳造技術を更に発展させ、世の中に役立つ鋳物づくりをして行きたい。そして、その技術を次世代に繋いで行きたい。これが、私たち富田鋳工所の使命だと思っております。


「社員、仕入先、顧客の幸せと満足を追求する。」

この言葉は、当社の企業理念の中に書かれている言葉です。社員と仕入先の幸せを追求し、その力を結集して顧客の幸せを実現するという意味です。言い換えれば「三方良し(売り手良し、買い手良し、世間良し)」の精神です。では、富田鋳工所の社員の幸せとは一体何でしょう。安定した給与のもと、安定した生活を送れることは一番重要なことです。ただ、それだけでは、人は満足のいく幸せ手に入れることはできません。富田鋳工所は鋳造における技術・技能集団です。我々の有する技術と技能がお客様から認められ、世の中の役に立ち感謝される。そんな「三方良し」の精神の実現が本当の幸せに繋がると信じてやみません。
鋳造業は鉄を溶かし、砂型に流し込むという大変な仕事です。また、工場設備に巨額の資金が掛かるため、今後は新規参入する企業がない産業だと言われています。ただ、世の中から絶対になくなる仕事ではありません。このような事情を考えると、今後鋳造業は、日本国内で今まで以上に価値が上がってくる産業だと思っています。
どうかこの文書を最後まで読んで頂き、我々の想いに共感してくれたあなた。大変な仕事だけど、人と違ったしっかりとした技術・技能を手に入れたい、そしてモノづくりに興味のあるあなた。そんなあなたと我々は、一緒に働き、共に「幸せ」を追求したいと思っております。